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2011年11月10日、ゴンザレス・ビアス社のマウリシオ・ゴンザレス・ゴードン・ロペス・カリソザ会長他3名が来日し、
プレス会見を行いました。輸入元日本リカー&メルシャン合同のもので、今後はファインワインは日本リカー、
デイリーワインについてはメルシャンが扱うそうです。
ゴンザレス・ビアス社の柱は伝統あるシェリーとブランデーです。初来日のマウリシオ会長は挨拶で
「スペインワインの多様性を是非味わってください」と述べていましたが、同社は近年、アルコール強化ワイン以外の
ワイン造りにも力を入れており、国内のワイン銘醸地で、上質な発泡性ワインやスティルワインを生産しています。
マーケティング戦略でも2年前から上海にアジア事務所を開設しています。
(左から)ペドロ・リベルタ・ゴンザレス副会長、マウリシオ・ゴンザレス・ゴードン・ロペス・カリソザ会長、
ホルヘ・A・グロッセ ジェネラルマネージャー、セルジオ・ロストル アジア・パシフィック地区セールスマネージャー
■ゴンザレス・ビアス
1835年、ナニュエル・M・ゴンザレスがへレスに設立。以来5世代にわたり、ゴンザレス家に引き継がれてきました。
創始者の意志は直系の家族に伝承され、現在スペイン国内に5つのワイナリーを所有しています。輸出相手国は100カ国以上、国内販売55%、輸出45%。
2010年 175年を祝う記念パーティーを開催、世界中から600名を招聘
2011年 11月スペイン皇太子がゴンザレス・ビアス社を訪問
ティオ・ペペ
パロミノ100%、「ペペおじさん」の愛称で親しまれている同社が誇るドライシェリー。世界のレストランで選ばれている食前酒の定番。
薄い黄金色に輝く色合い、焼いたパンを連想させる香り、ドライできれの良い味わいは魚介類と良く合います。
来日に伴い、ANAインターコンチネンタル東京@日本料理『雲海』で、ゴンザレス・ビアス社のワインと和の素材を合わせて相性を試しました。
■カステル・デ・ヴィラウナウ
品質の高いカバを造るため、1982年にカタルーニャ州ペネデスに設立。モンセラート山麓にあり、
標高275mに位置するぶどう畑では地中海気候による大きな寒暖の差を利用して、良質のぶどう栽培を行っています。
■ベロニア
美食協会(gastronomic society)によって、リオハ・アルタ地区に創設され、ワイナリー名『ベロニア』はこの地に
住んでいたベロネス(berones)とよばれる人々にちなんで命名されています。1982年ゴンザレス・ビアスグループに引
き継がれ、現在スペイン市場でのトップ12のリオハワインのひとつにあげられ、国際的にも高い評価を受けています。
販売量の70%国内、30%輸出。
シェリーと山葵の相性については産経EXに書いたばかりだったこともあり、現地スペイン・ヘレスのマウリシオ会長やペドロ副会長
に直接感想を伺うことができてまさにラッキー、貴重な時間でした。ヴィラウナウ・ブリュットはカバ特有のオイル香がなく、
温度があがってもピュアさをしっかりキープしていた優れもの、ベロニアのビウラとともに松花堂弁当とあわせて楽しめました。
ベロニアの赤ワイン「グラン・レゼルバ2004」は同社のフラッグシップワイン、デキャンターしてサービスしたい長熟タイプ。
アルコール強化ワインの世界でけん引役をつとめてきたゴンザレス・ビアス社の新たな進路に注目したいと思います。